CVTはシフトダウンしても燃料カットしない?
「BLITZ R-VIT i-Color」で燃料カット条件をいろいろ探ってみたが、まったくカットしない。
電子技術マニュアルで確認してみると、ACR50Wの減速時燃料カット条件は以下のようになっている。
◆減速時フューエルカット
減速時(ECUがスロットルOFFと判断時)でエンジン回転数が規定値以上の場合,燃料噴射を停止して失火による触媒過熱防止および燃費の向上をはかります。冷却水温が低い場合は,フューエルカット回転数および復帰回転数は高くなります。
◆減速時フューエルカット回転数
フューエルカット回転数 [r/min]
-ロックアップ制御作動時 900
-ロックアップ制御非作動時 1300
i-Colorには、燃費関係で「瞬間燃費」「燃料噴射時間」「スロットル開度」の3つを表示させている。
「瞬間燃費」は文字通り、走行中のその瞬間の燃費を表示している。1~2秒くらいタイムラグがあるが、今のところブレーキのみで減速した場合に50km/lが最高値である。
「燃料噴射時間」は、何ミリ秒燃料を噴射するかを表示する。エアコンOFFで水温が85~90度(暖気完了時)のアイドリング時で、2.2~2.6msを表示する。
ブレーキで減速すると、1.5~1.8ms、シフトダウンでもほぼ同じ値を表示する。
ここで疑問なのは、燃料カットはしていない?ということである。電子技術マニュアルでは、900回転以上ならカットすると書いてあるが、実際には100km/hからの減速でも燃料カットはまったくしていなかった。ブレーキを踏んだだけでも、シフトダウンしても、「燃料噴射時間」は、1.7msとしか表示しない。カットしてるならば、0msと表示されなければならない。(ブレーキを踏んでからシフトダウンしても変化なし)
しかし、不思議なのはブレーキのみとシフトダウンを比較すると、「燃料噴射時間」は、1.7msと同じ表示なのに、「瞬間燃費」はブレーキのみが30~50km/l、シフトダウンが15~18km/lとかなり違う。
同じ燃料を消費しているのに「瞬間燃費」が違うのは、エンジンの回転数が影響しているとしか思えない。「燃料噴射時間」は確かクランクが1回転する間にインジェクタが燃料を噴射する時間なので、燃料がカットされないなら、回転数が高いほど燃料を消費するはずである。
今まで実験した結果をまとめると、減速時はブレーキのみが一番燃費が良いということらしいですな。アイドリングより若干燃料消費が少ないだけだが。
これはあくまでも、i-Colorの表示から判断しただけであって、実際はマニュアル通りの制御をしているかもしれない。
また、あえてシフトダウンするなら、時速20kmまでにした方が良い。CVTは20km以下になるとロックアップを解除するので、エンジンブレーキの効率が悪くなり無駄になる。
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